2009年5月13日水曜日

ポートフォリオ理論を勉強しよう

と思います.
しばらくの間.

ポートフォリオに関しては
友人とディスカッションして結構盛り上がりました~

こないだ書いた一般化固有値の問題は
シャープレシオってものの最大化問題らしいです
この辺りを目標に頑張りたいと思います(^^)/


ところで,(数学的に)ポートフォリオ理論を勉強する上で
「ポートフォリオ」の表現をきちっと勉強しておきたいと思います.
今日はその話題です.


Luenberger先生の本(末尾参考)によれば,
ポートフォリオとは「各資産の投資総額に対する割合の組」
だそうです.

ごちゃごちゃ言われても分からないので式にしましょう~

n 種類の投資商品があって
各商品に Xi, i = 1, … n 円ずつ投資しているとします.

そうすると投資総額は
 X = \sum_{i=1}^n X_i
になりますね~

よって各商品に対する投資額の割合は…
w_i = \frac{X_i}{X}
になります.
すなわち,n 次元ベクトル
w = (w_1, w_2, \dots, w_n)^t
がポートフォリオということになります!

ここで注意したいのは,定義から明らかに
\sum_{i=1}^n w_i = 1
になるということです.

ここでちょっとドキッとしました…
wiは負になってもよい!
みたいですね.

これは,空売りが許されている場合,
例えば資産1を50万円空売りしていたら,
お金が増えちゃっていますので X1 = -50万
ということになります(@_@;)
※つまり各 Xi は支出と考えます

最後に例を挙げておきます
例: 俺は50万円持っています.会社Aの株を50万円分空売りした後,100万円分会社Bの株を買いました.このとき俺のポートフォリオは
w = (-1, 2)^t
です.

この例だと,投資総額は150万円のようにも思いますが,
実際自分の懐からは50万円しか出ていませんね~
よって投資総額は X = 50万です.
空売りが入るとちょっと混乱ですね~(+_+)

むしろ X は投資総額というよりは,
ポートフォリオを組むために必要な金額
ってことですね~(^^)

次回からはリスクとリターンについて考えていきたいと思います.
では~

参考文献
David G. Luenberger, "Investment Science" (邦訳もあります)

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